裁判所に勤務し引退した、70代の男性に、仕事で会ったことがある。
場所は、神奈川県のご自宅だ。
経験上判ることがある。 初対面の人間を自宅に呼びつける方は、豪邸自慢だ。
自宅が、自慢する物にはほど遠いと思いながら、面識の無い人間を家に招く方はまずいない。
タイル張りの外壁、白いBMWのセダン、敷地は80坪ほどか、、、
人の話を遮り、自分勝手に話す。 神経質そうな眼差し。
ベンツはだめだ、遅い。 BMWは加速がいい。
息子3人は皆高級公務員。 貯蓄は7億円と聞かされる。
ああそうですか、、、すごいですね。。。
これしか答えようがない
やなジジイだ きっと誰もがそう思う
まぁ自分が負けず嫌いなせいもあるが。。。
確かに家は広い。 だが他に誰もいない。
奥さんはストーブに入れる灯油を運んでいる際、ころんで怪我をして、
入院しているそうだ。
息子たちは皆結婚し、裕福でお金に困っていないから、
実家に寄り付かない、と言っていた。
毎日、弁当を買って来て、一人で食べていると言う。
寒いけど、灯油を運ぶのは重くて危険だから、電気ストーブを買ったそうだ。
電気ストーブ一つで、80坪の家は暖められない。
ちょっと気の毒になってきた。。。
財産は有っても孤独だ。
お堅い仕事一筋、真面目にやって来たのだろう。
何と言うか、、、余裕を感じない。
在職中は、そのプライドは高く、満足だっただろう。
彼が言った
仕事の無い男は、”粗大ごみ”だと
この言葉には、100パーセント共感した。
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