2013年12月30日月曜日

Men at work

 
 
裁判所に勤務し引退した、70代の男性に、仕事で会ったことがある。
場所は、神奈川県のご自宅だ。
 
 
経験上判ることがある。 初対面の人間を自宅に呼びつける方は、豪邸自慢だ。
自宅が、自慢する物にはほど遠いと思いながら、面識の無い人間を家に招く方はまずいない。
 
タイル張りの外壁、白いBMWのセダン、敷地は80坪ほどか、、、
 
人の話を遮り、自分勝手に話す。 神経質そうな眼差し。
ベンツはだめだ、遅い。 BMWは加速がいい。
息子3人は皆高級公務員。 貯蓄は7億円と聞かされる。
 
ああそうですか、、、すごいですね。。。
 
これしか答えようがない
 
やなジジイだ きっと誰もがそう思う
まぁ自分が負けず嫌いなせいもあるが。。。
 
 
 
 
 
 
確かに家は広い。 だが他に誰もいない。
奥さんはストーブに入れる灯油を運んでいる際、ころんで怪我をして、
入院しているそうだ。
 
息子たちは皆結婚し、裕福でお金に困っていないから、
実家に寄り付かない、と言っていた。
 
毎日、弁当を買って来て、一人で食べていると言う。
寒いけど、灯油を運ぶのは重くて危険だから、電気ストーブを買ったそうだ。
 
電気ストーブ一つで、80坪の家は暖められない。
 
 
ちょっと気の毒になってきた。。。
 
 
 
 
財産は有っても孤独だ。
 
お堅い仕事一筋、真面目にやって来たのだろう。
何と言うか、、、余裕を感じない。
在職中は、そのプライドは高く、満足だっただろう。
 
 
  

 
 
 
 
 
彼が言った
 
 
仕事の無い男は、”粗大ごみ”だと
 
この言葉には、100パーセント共感した。

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